その石の果て この意志の先

思い込みと偏見は容易に拒絶を生む

そこに満たされていない感、嫉妬、それら混じり

石が始終、どこかで、誰かに、投げつけられている

 

カタリ事業目的は6項目あるが、その中に

  • 様々な演者を招き 各々のキャリアと感覚によるカタリを発表することで表現の裾野を広げ カタリの在り方に多様性を持たせると同時に 様式の差異を越え演者が交わり 互いに尊重し研磨し合える場とする
  • 世俗の名利にとらわれず、静かに舞台と向き合える場とする
  • 様々な民族が各々の正義を誇示し相互理解 共存共栄の不可能さを日々証明し続ける現代の混沌から抜け出す糸口を模索する

が、ある

また、カタリで到達する地平の一つに、大きなモノと繋がり身を委ね演じる感覚がある

その地平において演者は媒体

人間の思い込みや偏見は風に過ぎない

とらわれず、こだわらず、かたよらず、ただただ空間の流動がそこにある

 
無理解という石が飛び交う理不尽の中

カタリ事業目的、カタリで到達する地平、これらの意義、決して小さく無い

そしてそれらを見詰めるこの意志も

 

その石の果て

一色に染まった人間(また集団)の拒絶、及び全体主義(コミュニズム、ファシズム等)言うに及ばず、競争原理に基づく物質主義の狂気、その虚しさの果ては、2016年、障がい者施設にて、障がい者が非生産的であると殺害された事件に象徴される

そしてそれは一端に過ぎない

 

この意志の先

カタリでは、競争や物質的豊かさにとらわれず、各々が真摯に舞台と、また己と向き合う

そこでは演技様式を越えた相互敬意が自ずと生まれる

それは、湧水やがて海に辿り着くように、民族国家を越えた相互敬意に繋がる日が来よう

 

原点にして未来、未来であり原点

あの瞬間を想う[→カタリシリーズとミリャン国際演劇祭 ]