散文にも論文にもならず しかし詩とも言えない

無題

さらさらと そして そよそよと いつしか よい やがて かえる

静かな夜 2 己に言い聞かすよう したためる

【達磨大師の言葉】 心の中に大事にするものがあると、必ず反対にさげすむものがある。 肯定するものがあると、必ず否定するものがある。 一つの物を善いとすると、すべての物が善くないことになる。 一つの物に親しむと、すべての物が仇となる。 心は物の世…

辟易

とある波動に対するアレルギー 感情や論理をこえた拒否反応 訓練で一定の制御はエトクしている が、限界があることを突きつけられる日もあり その都度我が細胞にアレルギーを刷り込みしかつてのバケモノに対する純度の高いかつ凝縮した憎悪その結晶を見る い…

無感覚

憎悪、暴力、喪失、絶望、虚無 これらをいくどか通り抜け辿り着く無感覚 無感覚の中で形成されるもの そこから生じる視点 そこから見えるもの そこでこそ理解できるもの それらがふうわりとした輪郭となり いままでにない「私」が浮かび上がってくる 無感覚 …

久しぶり

虚しさ 例えば砂浜のような反響物のない場所 声をあげてもあげてもその音の波動は虚空に飲み込まれてゆく あの虚しさ その虚しさを久しぶりに体感 もちろん砂浜は比喩 ここは中央線のとある駅からバスで揺られて20分ほどの住宅地 あ、オナガドリが鳴いている

現成受用

太陽の熱にじっと身を晒していると触れられているような感覚が生まれる 実際触れられているのだろう 人に触れられるとその人の手の温かみが皮膚に伝わるのと同じように しばらくすると 縛られてきた記憶や縛ってきた記憶や そこから生じる様々な暴力的なもの…

ときには はきだすように いきばのないことば

地獄そのものは比べようがなく どちらが苦しいもなにもなく どうであれそれは兎にも角にも地獄で 記憶 深い深い井戸の底に捨て 封じ込めた筈のそれは いつまでも纏わりつく 忌まわしき皮膚の記憶 一瞬でこの身を焼き焦がす憎悪の炎 行き場のない衝動 こらえ…

喪失 あるいは残り続けるということ

細部から忘れてゆくゆっくりと しかし確実にやがて 輪郭も色も 失われてゆくどんなに忘れたくなくともどれほど失いたくないと願い続けていてもそして消えてゆくしかしその忘却に飲み込まれず残るものもある残ってしまうものがあるそれはこの皮膚の奥に染み付…